ラオスの観光業について
先月ラオスに18日間行って来ました。しばらくこのブログを放置しておりましたが、旅行について書く場所がここしか無いので、久しぶりに更新します。
仕事で行ってきたのでほぼ遊べませんでしたが、地元の人との交流もたくさんあり、18日間というそんなに長くもない期間の割にはラオスのことを知れたのではないかと思います。
いちおう私は通訳案内士という旅行業界の仕事をしているので、観光に関することで気になったことを今回の記事では紹介していきます。ラオスの様子はこんな感じでした。
こちらの、日本の観光がいかにダメかを書き並べた本に、観光地の重要な4つの要素について書かれていました。
4つの要素とは、気候、食事、文化、自然です。これらに特徴がある場所が、観光地として魅力があると著者は言っています。
ラオスの観光をこの4つの観点から見てみると、観光業に関してはかなりポテンシャルが高いことが分かります。
まず、気候は熱帯の気候なので、そういうのを経験してみたい人は来るでしょう。私は単に暑いだけなので好きではありませんが。外は暑いけど室内はエアコンがガンガンに効いてるんですよね。風邪ひきますよ。
次に食事ですが、上に載せた写真のラオス料理は、かなり美味しいです。肉、野菜、魚が豊富で、味付けも日本人が好きそうな味です。たまに極端に辛いスパイスを食べたりしてしまいましたが、全ての料理が辛いわけではないので、レストランで注文する時に気をつければ、全然なんとかなります。ただ、ひたすら野菜炒めを連続して食べることになるので、3日ぐらいで飽きて来ました。自由時間にピザを食べたら、めっちゃ美味しかったです。正直、ラオスで食べた物で一番でしたね。値段は、ドミノとかアオキとかのMサイズぐらいのピザが700円ぐらいだったので、物価も安いと思います。ちなみにパクセーという地方都市でした。首都のヴィエンチャンのピザ屋はもっと高かったので、ヴィエンチャンの物価は割と高いと思います。
不思議なのは、ラオスで食べた物は、全て美味しかったということです。そういえば不味い物を食べた記憶がありません。ラオス料理は安定してますし、ピザやスパゲティさえ美味しかったです。これはラオス最大の不思議でした。
文化ですが、これは仏教が代表例ですね。ラオスの人々は仏教への信仰心が篤かったです。寺院もかなり興味深いものがたくさんあります。上に載せたタート・ルアンはラオスの金閣寺で、ワット・シーサケットはラオスの三十三間堂と言えるので、どこの国も似たような発想しとるなぁと思いました。
ラオスは社会主義国で、いちおうマルクスの唱えた共産主義革命を目指して建国された国であります。マルクスの理論の土台にあるのは唯物史観という世の中の見方で、これは物だけの世界を想定しているので、即ち宗教は否定しています。社会主義国家でありながら唯物史観とラオス社会は対立していますね。たぶんラオスの人はマルクスの思想とかあんまり深く考えていないんだと思います。緩い社会主義ですね。
最後の重要な要素は自然です。これが観光客を引きつけるのは言わずもがなですね。ラオスは開発があまり進んでいないので、まだ手付かずの自然が残っています。欧米からの観光客を街で多数見ました。彼らが求めているのは、こういう所なんでしょうね。Instagramでラオスの写真を探すと、大自然の中のめっちゃインスタ映えした写真が出てきます。こういうのが、今流行る観光地なんですね。
以上のように、ラオスの観光業のポテンシャルはかなり高いと思いました。政府も観光に力を入れているそうです。
ただ、お金を使うところが無いな、と思いました。高級ホテルも無いし、交通手段が発達してないので移動に困るし、お土産もロクな物がありませんでした。しょうもないお土産も、それはそれでラオスっぽくて良いのですが、ただ、ビジネスの観点からは、値段が高くてクオリティの高いお土産というオプションもあった方が良いのかなと思いました。
というわけで……ラオスは観光するには魅力がたくさんだと思います。治安も良いので、オススメできる観光地です。